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2016年11月14日月曜日

庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』


怪しい世界
今回、京都まで遠征して観て来たのは『庭劇団ペニノ』のタニノクロウ氏が岸田國士戯曲賞を受賞した『地獄谷温泉 無明ノ宿』の京都での再演。とにかく「見てはいけない怪しい世界を覗いて来ました」そんな気分。

『地獄谷温泉 無明ノ宿』
山奥にある古い湯治宿が舞台。村人たちの病気の療養の場として長い間愛されてきたが、近く新しい線路を通す工事のため取り壊される事になっていた。ある日、東京からこの宿の主人に頼まれて人形劇を見せに来た人形遣いの親子がやって来た。父親は小人症の老人で、その息子は表情が乏しく薄気味悪い。
依頼主に会えず、日が暮れて帰る手段もなくなり、仕方なく一泊することに。村人たちはこの風変わりな親子の突然の訪問をきっかけに、村人たちのこころの暗部が露わになっていく。

凝りに凝った舞台美術
二階だての回り舞台には驚かされた。凄く拘って作られている。蜘蛛の巣まで張られている。宿の受付、二階建の客室、脱衣所、浴場と組まれていてシーンによって回るのだ。

怪しい世界にどっぷり浸れた。帰りにヨーロッパでも上演された『大きなトランクの中の箱』のDVDを購入。



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