『ろくでなし』には物語のキーとなる登場人物が優人だ。今回、書き直すにあたり、現在進行形の世界とともに過去に遡るように彼の人生に関わる部分を差し込んで描いた。
今回の演出では、実際の演技を違う角度からビデオカメラで撮影してセピア色にして、実際に演技している背後にプロジェクターで投影した。狙いとしては、過去のシーンというのを表すとともに、その過去が真実だったのかどうか少しぼかしたい意図もありその手法を取った。
リアルタイムで投影しても若干のタイムラグが生じる為、そのズレが、当初想定して無かった幻想的な空気を作ってくれたのは結果として良かった。
今回の上演に当たり拘ったシーンの一つだ。
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