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2015年7月18日土曜日

長久手でハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』



ハイバイは、2012年の七ツ寺で上演された『ある女』以来、東海地方で行なわれる公演はなるべくのぞくようにしている。

今回は劇団ハイバイの旗揚げ公演の作品、『ヒッキー・カンクーントルネード』の10回目の再演が長久手町文化の家で上演されるということで観に行った。

この作品は劇団主宰で作家でもある岩井秀人氏のひきこもりだった自分の体験を基に書かれたものだ。

マンションの床を表していると思われる大きなマット、ダイニングテーブルと椅子、それといつものハイバイドア、そして表を向けると公衆電話で裏を向けるとウォールポケットになる布くらいが舞台美術のシンプルな舞台。そして効果音を除いて音楽は一切入らない演出。
相変わらずスマートな転換で、観に行くたび感心させられる。

以前の公演のDVDを観ていて、富美男は岩井秀人氏が田村健太郎氏、圭一は坂口たっぺい氏が後藤剛範氏。今回は入れ替わってしまってどうなるかと思ったが、個性の違いを生かした形で演出されていた。(エンディングも若干異なる⁉︎)

岩井秀人氏がインタビューでも言われている通り、笑いを取りに言ってないのはよく分かった。前回の長久手の『おとこたち』にも通じるが心の動きを観客に読取らせるべく、タップリ間をとりジリジリとした時間を作り出していた。より会話ではなく心を観せる舞台へと進化していっている。

来年1月東京芸術劇場シアターイーストで再演ではなく新作を上演するとの事。またどんな作品を創り上げるのか楽しみです。(名古屋の予定についての記述はありませんが(^^;;)

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