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2016年9月27日火曜日
正直凄え‼️『セッション』
録り溜めていたいたので仕方なしに観たのだが、観てびっくり、正直凄えわ『セッション』。
さすがサンダンス映画祭グランプリ、アカデミー賞の助演男優賞・編集賞・録音賞など3部門で賞をとった作品だ。
物語は、主人公アンドリュー・ニーマンがドラムを叩くシーンから始まる。彼は名門音楽大学に通う学生で、将来偉大な音楽家になる事を目指して練習に励む。そこに現れたのが指揮者であり教官のテレンス・フレッチャー。大きな声で厳しく彼の演奏にダメ出しをする。その後、フレッチャーの指揮するバンドにドラマーとして招待されたニーマンだったが、彼の常軌を逸した恫喝と暴力の指導に、次第に音楽家を目指し俗世を捨てていく事に…。傲慢さと野心が見え隠れするニーマンに対し、一貫して厳しい指導を続けるフレッチャー。彼ら2人の戦いは、思わぬ着地を迎える事になる。
ドラムの演奏シーンが何度も登場するが、夢抱いての演奏、高みへチャレンジするための練習、追い詰められての練習、そして傲慢に、そして全てを失い、…そして最後に恩師と演奏を通して会話するシーン。最後は兎に角最高。鑑賞中合計3回、痺れたというか寒気が来た。
音楽青春ものとしてみるとかなり違う。スポ根ものというか、サスペンスというか、オカルトというか、ホラーというか。設定はかなり虚構の世界。ジャズの世界ってあんなに根性の世界じゃないし、チャーリーパーカーの逸話も違う。その点での批判はかなり有るようだ。
それでも尚、リアリティのある男二人の心理戦に惹きつけられる。
原題は“Whiplash”。鞭打つという意味だが、ドラマーの頚椎捻挫ムチウチやご指導ご鞭撻の意味も。そういう意味ではなかなか深いタイトルだ。
しかし、あんなスパルタは勘弁。挨拶でご鞭撻を使うのは控えようかな。
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