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2016年2月14日日曜日

烏丸ストロークロック『国道、業火、背高泡立草』



劇団ストロークロック柳沼昭徳氏の作・演出の「国道、業火、背高泡立草」を観て来た。
四角い舞台で周りに歩くような足場(道?)が組まれている。客席は舞台を半分囲むように組まれており全体としてモダンでユニークな空間となっていた。特にギターとチェロの生演奏が圧倒的な存在感で空間を支配していた。

かなり思い空気のミステリアスな物語。村を出て社会的な成功を収めた男が村に戻った事で村の空気がどんどん変わっていく。泥臭い話を現代的な味付けでシャープにまとめられている印象。最近では行政も手を打って解消したと言っており、演劇の中でもあまり取り上げられることも少なくなってきた同和問題。観客に改めて考えてもらいたいとの意欲で描かれたとのこと。こういった問題に力んでシュプレヒコールをあげるのには抵抗感はあるものの、日常の自然な距離感で描いていくのは必要なことだと感じた。

チラシから
輸送トラックが行き交う、国道9号線沿いの町 「大栄町」。 昭和の高度経済成長期に地元出身の国会議員がもたらした土建利権で興ったその町も時代の移ろいと政治家の死によって過疎化が進んでいた。

時は平成。大いなる栄華をもう一度鸞と、次の権力者擁立を企てる町議選に人々が白熱するある日、大栄町に大川祐吉が帰ってくる。
人々は驚いた。なぜなら、 20年前に広大な山林を焼失させ、逃げるようにこの町を去っていった、あの “ビンボ一のユ一キチ”が今ごろになって現れたからだ。
駅に降り立ち、スーツケースを引きずりながら国遊を彷徨する男の姿は瞬く間に町中に禮法され、人々はその不気味な報らせに警戒する。
みな、ひとえに、祐吉の復轟に怯えていた…。

烏丸ストロークロック
京都の劇団との事だが、メンバーは柳沼昭徳氏、阪本麻紀氏の2人で、あとは気のおけないメンバーが集まって創るプロデュース形式のようだ。ギターとチェロの生演奏が加わるが、今では欠かせない劇団員の役者のような存在だそうだ。

池鯉鮒
「パティオ池鯉鮒」で上演されている「ちりゅう」と読むんですね。確かに東海道五十三次に、池鯉鮒宿(ちりふ)ってありますしね。名古屋市内から行くのは少し大変でした。お陰で稽古に遅刻(^^;;

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