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2015年11月23日月曜日

エグさ連発⁉︎


一気に2冊を読了。
誉田哲也のミステリー『ケモノの城』、豊田正義のノンフィクション『消された家族』。
『ケモノの城』は、北九州一家連続監禁殺人事件を下敷きに書かれていると思われる。元々、気になっていた事件だったが、複雑なのと猟奇的な気がして避けてきた。しかし、サスペンスとして物語に落とし込まれていて、エグい描写もあるがそれは置いといて引きつけられた。マインドコントロールされた状態を使って、核心になかなかたどり着かないようにしていたのはなかなかうまいなと感心した。

『ケモノの城』を読了した後は続いて『消された家族』、此方もノンフィクションとは思えないほどエグい描写が。取調べや公判の中で明らかになった心の内や思い、生々しく書かれた実際の会話が印象に強く残っている。
この作品は、主犯の男松永の内縁の妻とされた緒方純子を軸に描かれている。彼女の妹がその夫に首を絞められる描写で、夫に向かって「私、死ぬの?」と訊ねるシーン、その夫婦が死んだ後に邪魔になった息子が黙って殺される様子は読んでいてせつなかった。
作家自身、純子の支援者とさして活動に参加しているようだ。いくつかの殺人を実行をしたが、彼女自身、DVの被害者で自分の意思で責任能力を問うこと自体無理があると言うわけだ。検察の求刑は死刑だが、無期懲役の判決となっている。
最後に、緒方純子が豊田にあてた手紙も掲載されていた。これも読んでちょっと泣けてきたかな。
��泣き過ぎかな(^^;;)

学習性無力感、サイコパス、少しだけ分かったかも。

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