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2015年10月10日土曜日

重いテーマがさわかなアップルタイザーのように『サイダーハウス・ルール』


今日はカウチの日、WOWWOW鑑賞、『サイダーハウス・ルール』を観た。


孤児院生まれの青年を主人公に、彼がさまざまな経験を通し成長してゆく姿を温かな視点で描く。
 20世紀半ばのアメリカ、メイン州。孤児院で生まれ育ち、その院長ラーチ(マイケル・ケイン)の堕胎手術を手伝う青年ホーマー(トビー・マグワイア)。院内のスタッフや無邪気な子供たちに囲まれながら穏やかな日々を過ごすホーマーだったが、今後の人生をなかなか見出せないでいた。そんなある日、中絶に訪れたキャンディ(シャーリーズ・セロン)と恋人の軍人ウォリーと意気投合し、孤児院を抜け出してしまう。そしてウォリーの母親が営むリンゴ園で住み込みで働き始め、作業を仕切るミスター・ローズから色々と学んでいくのだった。また、ウォリーが再び戦地へ発ったことをきっかけにキャンディとの恋が芽生えるホーマー。やがて、ローズの娘の思わぬ妊娠や、ウォリーの帰還による三角関係の行方など、様々な問題に直面するホーマー。


孤児院、堕胎、出征、近親相姦なとなど出てくるエピソードの1つ1つ非常に重いものだが、抑えた演技と美しい音楽で、観た後は非常に爽やかな印象の映画だ。多分、登場人物がその運命をあまり呪ったりせず、前向きに生きているように描かれれているからなのかもしれない。
特に素晴らしいのはマイケル・ケイン、強い信念と優しさが抑えた演技の中から溢れてくる。
こんな演技ができたらね。
そしてもう1人シャーリーズ・セロン、ともすればただの気が多いだけの女性になりそうな役を非常に魅力的に演じていた。かっこいい良かったです。
アービングの作品の人物は複雑で、単なるいい人、単なるわるい人はいない。両面持っている。この描き方は好きだ。

それと音楽、良かったです。


りんご園に掲げられたルールだけでなく、様々なルールが出てくる。それがぶつかり合い、変化もしていく。
実はサイダーハウスルールじゃなくてサンダーハウスルールだと思っていました。(^^;;

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