山内ケンジ氏主宰の城山羊の会の上演作『トロワグロ』が第59回岸田國士戯曲賞を受賞した。
城山羊の会には以前から注目していたがなかなか実際の舞台を観る事ができていない。
今回、受賞を機に戯曲が本になったのでAMAZONで早速オーダー。しかし届くまで結構時間が掛かった。
作品は2組の夫婦を中心にグロテスクな夢の話を交えながら「普通の物語」を描いた作品。
淡々とそして緊張感をもった心理戦が非常に好感。観てみたい。
戯曲の描き方も言葉を同時に発した言葉の表記や「あ」や「え」が至る所に登場したりとかなり表現は独特。
それによって微妙な心理を表現したしているのだが山内ケンジ氏が岩松了を好きだという事らしいのだが
雰囲気としてはそれがわかる気がする。観ていないが上演時の張りつめた空気も伝わってくるようだ。
派手な作品ではないが、随所に微妙な笑いがちりばめられ、さすがソフトバンクCMの白戸家のディレクターといったところだろうか。
いつかは実際の舞台を観てみたい。
白水社 第59回岸田國士戯曲賞のページ
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